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金CFD(堅実度:★☆☆)

金CFDの仕組みやメリット・デメリット、堅実度が星1つの理由を解説しています。

金CFD投資のメリットとデメリット

金CFD投資のメリット

●コストが低い
証拠金も手数料も安く取引できるため、少額で投資を始めることができます。CFDにかかる手数料は、取引会社に支払う委託手数料だけです。

●ハイリターンを期待できる
最大20倍のレバレッジを効かせることができるので、一定の証拠金を預けることで、何倍もの金額の取引をすることが可能です。そのため、相場の読みが当たれば、大きな利益を得ることができます。

●「売り」からのエントリーもできる
短期的に金価格が下がると予測できれば、「売り」 からエントリーして利ざやを得ることが可能です。売りのポジションで翌日まで持ち越しをすると「オーバーナイト金利」を貰えます。24時間取引が可能
24時間いつでも取引が可能なため、忙しい人でも投資しやすいのが特徴の一つです。

金CFD投資のデメリット

●レバレッジによるハイリスクがある
レバレッジを大きくかけた時に、少しでも相場が下落すると、大きな損益になる場合があります。ハイリターンの可能性と同時にハイリスクの危険性も持ち合わせているのです。

●オーバーナイト金利を支払わなければならない
買いポジションで翌日まで持越しをすると、売りとは逆に、「オーバーナイト金利」を支払う必要があります。

●為替の影響がある
外国商品を取引する場合には、常に為替変動によるリスクも伴ってくることを忘れてはなりません。

●税制面でのメリットがない
現在、CFD取引による利益は雑所得として扱われるため、総合課税の対象となり、本業や他の所得との合算で申告しなければなりません。住民税まで合わせると最高50%の課税となるので、20%の課税である株式と比較するとデメリットとなります。

●強制決済(マージンコール)の可能性がある
ポジションを維持した状態から、金が予想と反した値動きをし、評価損(含み損)となって、評価損が証拠金の一定の割合を超えた場合や必要最低証拠金を下回った時、金の所有者の意思とは関係なく、取引会社がポジションを強制的に解消をする場合があります。

金CFDよりもリスクの少ないゴールドの投資方法とは?

金CFDによる金投資の仕組み

「Contract For Difference」の頭文字を取ったものをCFDと呼び、「差金決済取引」のことをいいます。証拠金を預け、それを担保として取引商品にあった通貨を借入れて取引を行います。

CFDの魅力は、最大20倍のレバレッジをかけてハイリターンの利益を狙えるところでしょう。商品先物取引と同様の仕組みですが、より少額からの投資することができます。ただし、複数ある金投資の中でも、株やFX等、投資に慣れた方向けの投資法であり、初心者には手を出しにくい商品であることは否めません。

CFDは、基本的に短期トレードが主流です。長期投資をすると、価格変動幅の大きさで、証拠金を割り込むリスクが高くなるためです。

朝から深夜まで、24時間いつでも取引が可能なため、忙しい方でも空いた時間を有効に使って投資を行うことができます。欧米の金相場が最も動くのは日本時間の夜中にあたるので、効果的な取引が可能です。

また、CFD取引会社に預けられた証拠金は、万が一取引会社が破たんした場合も資産が保護されるよう、信託分離保管会社に保管されているため安心です。

金CFDは、経験がものを言う投資法であり、個人の裁量で売買をして、利益を出す楽しみがあるのと同時に、大きなリスクを背負う可能性もあります。投資には、最低でも必要な投資額の3倍の資金を用意して始めることをおすすめします。最初は、レバレッジを控えめに設定し、先物の値動きがどのように変化するかを勉強しましょう。ハイリターンを期待して、始めから大きなレバレッジをかけると、少しの値動きで大きな損益を被る危険性があるためです。

堅実度が★1 つの理由としては、やはりレバレッジで短期的に高収益を狙うことができる分、リスクも大きくなってしまうためです。あくまでも、余裕資金の中から購入し、大きな負担にならないようにすることが重要でしょう。

堅実度が高いゴールドの投資方法とは?

【純金積立のリスクについて】

●元本割れの可能性がある

比較的安定した金融商品のため、元本割れの可能性は極めて低いですが、絶対にないこととは言えません。また、短期で投資をやめてしまった場合にも、ドルコスト平均法のリスク分散効果が得られず、損をしてしまう可能性があります。

●買い付け手数料や年会費が発生する

取扱い会社によって金額が異なりますが、手数料や年会費が発生します。それぞれの金取扱い会社の投資方針をよく見て、納得のいく会社を選びましょう。

●消費寄託の会社では金が保護されない

金の保管方法が消費寄託の場合、万が一取扱い会社が破綻した際、金が返却されなかったり、一部しか戻ってこないことがあります。特定保管を採用している会社では、必ず金が保護されます。

●スプレッドによる価格差がある

買取価格と小売価格との間にあらかじめ設けられている差額をスプレッドと言い、常に買い値と売り値に価格差が生じるため、買いと売りを同時に行うと必ず損をしてしまいます。スプレッドは金取扱い会社の手数料であり、会社ごとに違うので、利益を増やすためにも必ずチェックしてください。